今ではパラベンフリーの化粧水などは多く見ることが増えました。ですが、パラベンフリーって何かよく知らないけど良いの?という方も多いと思います。

またパラベンは昔あまり印象が良くなかった印象が残っている人も多いかもしれません。パラベンの誤解を解くために詳しく見てみましょう。

 目次 

パラベンとは防腐剤のこと

パラベンとは、ざっくり言うと防腐剤で使用されている成分のことです。

正しくは、パラオキシ安息香酸エステルという名称でいくつかの成分に分かれており、総称して『パラベン』と呼ばれています。

パラベンフリー=パラベン類の防腐剤不使用

少しややこしいのですが、『パラベンフリー = パラベンを使用していない』という意味であって、

『パラベンフリー』≠防腐剤不使用

ではありません。パラベンという成分の防腐剤は使用していませんが、別の防腐剤の役割を担う成分を使用していたりします。

パラベンは悪くない

パラベンは悪者にされがちですが、パラベンは悪い成分ではありません。昔、パラベンは表示指定成分とされていましたが、それは成分の精製技術などの問題でした。

その影響もあって悪いイメージが付いていますが、今では精製技術も向上し品質改良されているので昔とは違います。少量でも菌の繁殖を抑制する働きができる安全な成分です。

パラベンの使用状況

パラベンはカビや微生物に特に良いとされ、化粧品の腐敗を防ぐ役割があります。

日本の化粧品基準法で100g中に1%未満という上限が定められており、現在の化粧品では0.1〜0.5%程度しか配合されていません。

パラベンは毒性も低く、低刺激で安全性の高い成分です。

稀にパラベンで肌が荒れてしまう人もいますが(およそ1,000人に2~3人)、その方はパラベンではない防腐剤が使用されている化粧水などを使用するようにしましょう。

防腐剤不使用のメリットとデメリットは?

防腐剤不使用によるメリットは特になく、防腐剤入りの化粧品で稀に肌荒れを起こされた方は、パラベンフリーや防腐剤不使用の商品を一度使用してみるのも良いと思います。

ほとんどの化粧品に防腐剤は含まれているので、防腐剤に反応している場合もあります。

防腐剤不使用商品のデメリットは、雑菌の繁殖を抑制する成分がないため化粧品が早く腐りやすくなります。

パラベンフリーや防腐剤不使用の化粧品を使用する場合は、使用期限内やなるべく早く使い切るようにしましょう。

雑菌が繁殖している化粧水をつけたら、逆に肌が荒れてしまう恐れがあります。

防腐剤はあったほうが良い

化粧水や乳液などの化粧品類には栄養成分がたっぷりと含まれています。ボトルの口などは手に触れる機会も多く、雑菌などが繁殖したり酸化したりしやすいです。

防腐剤が入っていることで、開封後も腐らずに使用ができています。現在も多くの化粧品には防腐剤が配合されています。

パラベンの種類と化粧品表示名

パラベンフリーかパラベンを使用している商品かは、全成分表記を確認すると分かります。パラベンの化粧品表記名はこちら。

化粧品成分表示名医薬部外品表示名
メチルパラベンパラオキシ安息香酸メチル
エチルパラベンパラオキシ安息香酸エチル
プロピルパラベンパラオキシ安息香酸プロピル
ブチルパラベンパラオキシ安息香酸ブチル
イソブチルパラベンパラオキシ安息香酸イソブチル

パラベンは詳しく分けるとたくさんありますが、主に上記のような名称のものがあります。

化粧品は全成分表記が定められていますので、成分名に「〜パラベン」などがあれば、パラベン類の防腐剤が使用されています。

医薬部外品の場合は全成分表記が義務づけられていないので、もしかすると成分が見つからない場合もあります。

パラベン以外の防腐剤の種類は?

パラベン以外では以下のような成分があげられます。

化粧品成分表示名医薬部外品表示名主に使用されている商品
フェノキシエタノールフェノキシエタノール化粧品、コスメ商品、ボディケア商品、シャンプー・コンディショナーなど
サリチル酸サリチル酸洗顔料、ボディケア商品、化粧品、頭皮ケア、シャンプー・コンディショナーなど
デヒドロ酢酸Naデヒドロ酢酸ナトリウム化粧品、ボディケア商品、ボディソープなど
ベンザルコニウムクロリド塩化ベンザルコニウム化粧品(リムーバーに多い)、コスメ商品、シャンプー、コンディショナーなど
クロルフェネシンクロルフェネシンコスメ商品、化粧品、洗顔、ボディケア商品など
ソルビン酸Kソルビン酸カリウムコスメ商品、シャンプー・リンス・ハンドクリーム、化粧品など
ヒノキチオールヒノキチオールシャンプー・リンス・ハンドクリーム、日焼け止め、頭皮ケア、化粧品など

フェノキシエタノールは緑茶などにも含まれる天然成分です。

パラベンに変わる防腐剤として最近では使用される場合が多く、殺菌作用はパラベンより低刺激と言われています。

anciel拭き取りもフェノキシエタノールを配合

アンシエルの拭き取り化粧水では、パラベンの代わりにフェノキシエタノールを防腐剤として配合しています。

ですが、開封後はなるべく早く使い切ることをおすすめしています。直射日光を避け、涼しいところで保管しましょう。